楽天モバイルの通信速度・エリア【2026年最新】遅い原因とローミング最新状況

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楽天モバイルの通信速度および電波エリアに対する評価は、利用する場所や周辺の通信環境によって二分される傾向があります。

自社回線の基地局整備が進む主要都市部や屋外環境においては、4G LTEに加えて第5世代移動通信システムである5G(Sub6・ミリ波)による高速データ無制限通信が展開されています。一方で、電波が遮蔽されやすい鉄筋コンクリート造の大型建築物内や地下街、自社基地局の密度がまだ低い地域などでは、通信速度の低下や接続の不安定化が生じることがあります。

また、楽天モバイルのエリア展開を支えてきたKDDI提供のパートナー回線(auローミング・主に800MHz帯)は、提供期限が2026年9月30日までに設定されています。自社回線への一本化が進む地域と、カバーに時間を要するため2026年10月以降もローミングが継続される地域が存在し、ネットワーク環境の移行期にある点も考慮すべき要素です。

サービスエリアと電波状況は、通信エリアで確認できます。


楽天モバイルの通信速度の仕組み

楽天モバイルの通信速度は、自社回線網と通信規格、ベストエフォート方式の仕様に基づいて提供されています。

高速データ無制限エリアの基本仕様とベストエフォート方式

楽天モバイルは、国内の楽天回線エリア内において月間データ容量の上限を設けない「高速データ無制限」を提供しています。通信規格としては、全国に展開する4G LTEに加えて、5Gの「Sub6(3.7GHz帯)」および「ミリ波(28GHz帯)」に対応したエリアを順次拡大しています。

ただし、提供される通信サービスはすべて「ベストエフォート方式」です。最大通信速度や実効通信速度があらかじめ保証されているわけではなく、以下の要素によって通信品質が常時変動します。

  • 端末が通信を行う場所と基地局との直線距離
  • 周囲にある遮蔽物(ビル、住宅の壁、地形、植生)
  • 接続している同一基地局内の同時通信ユーザー数(トラフィック量)
  • 使用しているスマートフォンの内蔵アンテナ性能および対応周波数帯

なお、楽天モバイル公式サイトでは最大通信速度の理論値や一律の実測値の公表は行われていません。実測値は利用環境や計測条件によって千差万別であるため、数値の断定的な評価は行われていません。一方で、第三者調査機関による実績として「Opensignal Awards(2025年・2026年)」での受賞実績や、「オリコン顧客満足度2025第1位」の獲得が公式に公表されています。

混雑時における通信速度制御の公式規定

「ギガ無制限」として提供されているRakuten最強プランですが、完全な無制限通信が無条件で維持されるわけではありません。楽天モバイルの公式利用規約には、公平なサービス提供を担保するための速度制御規定が明記されています。

  • 速度制御の条件:公平なサービス提供のため、回線が混雑した状況などにおいて通信速度を一時的に制御する場合がある。
  • データ量の合算対象:データ利用量は、日本国内の楽天回線エリア、パートナー回線エリア、および海外ローミングエリア(月間2GBまで無料、対象107の国と地域、超過後最大128kbps)のすべてで合算カウントされる。

年末年始のあいさつ通信が集中する時間帯、大規模な花火大会やコンサートなどのイベント会場、朝夕の通勤ラッシュ時間帯における主要ターミナル駅構内などでは、特定基地局の処理能力を超える通信要求が発生し、一時的な速度低下や接続の順番待ちが生じることがあります。

料金プランの月額費用やデータ使用量に応じた段階制の仕組みについては、楽天モバイルの料金プラン解説に各区分の詳細が記載されています。


エリアの種類(楽天回線エリアとパートナー回線エリア)

楽天モバイルの通信可能エリアは、自社で建設した「楽天回線エリア」と、KDDIから電波を借り受けている「パートナー回線エリア」の2種類で構成されています。

自社基地局で展開する楽天回線エリア

楽天回線エリアは、楽天モバイル自身が基地局鉄塔や小型アンテナを設置・運用しているエリアです。

  • 4G LTE(1.7GHz帯/Band 3)
    楽天モバイルが参入当初から主力として全国展開してきた周波数帯です。電波の直進性が高く、障害物のない屋外環境では高い通信パフォーマンスを発揮します。
  • プラチナバンド(700MHz帯/Band 28)
    総務省より新たに割り当てを受け、主要都市部から順次運用を開始している周波数帯です。電波が建物の陰や屋内に回り込みやすい特性を持ちます。
  • 5G(Sub6/n77、ミリ波/n257)
    超高速通信と大容量通信を目的とした新世代の周波数帯です。都市部や商業施設周辺を中心にエリア拡大が進行しています。

自社回線エリア内であれば、基地局の電波が直接届く限り、速度制限なしの高速通信を無制限で利用できます。

KDDI網を併用するパートナー回線エリア(auローミング)

パートナー回線エリアは、楽天モバイルの自社回線網が未整備の地域や、電波の届きにくい山間部・へき地などをカバーするためにKDDI(au)の設備を利用しているエリアです。

  • 使用周波数帯:主に800MHz帯(Band 18/Band 26)
  • 役割:基地局展開の途上にある楽天モバイルの全国人口カバー率を補完し、サービス開始当初からの広域接続性を支えてきました。

パートナー回線エリアにおいても、Rakuten最強プランの枠組み内であればデータ通信量に制限はなく、高速通信が無制限で利用可能です(かつてのプランで存在した「パートナー回線は月間5GBまで」という制限は撤廃されています)。

エリア境界付近および地下⇔屋外移動時の通信挙動

楽天回線エリアとパートナー回線エリアの双方が混在する地域、あるいは屋外から建物の地下深くへ移動する環境においては、特有の通信挙動が発生します。

スマートフォンは、より強い電波を発している基地局、または優先順位の高い自社回線基地局へと自動的に接続先を切り替える処理(ハンドオーバー)を行います。しかし、以下の状況では基地局間の切り替えが円滑に行われない場合があります。

  • 楽天自社回線の電波が弱く減衰しているものの、辛うじて電波を検知しているため、強度の高いパートナー回線へ切り替わらない
  • 地上屋外の自社回線から地下街・地下鉄構内の屋内設備へ移動する際、電波の切り替え処理に数秒から数十秒のタイムラグが生じる
  • 境界線上を行き来することで、端末が接続先の探索を繰り返してバッテリー消費が増加する

これらは公式の注意事項としても「境界付近や地下・屋外の移動時に一時的な切断や不通が発生する場合がある」と明記されており、電波の切り替わりポイントにおける留意事項となっています。


ローミングの最新状況(2026年9月のお知らせ)

楽天モバイルとKDDIの間で締結されているローミング協定は、2026年秋に節目を迎えています。

KDDI提供ローミングの期限設定(2026年9月30日まで)

KDDIによる楽天モバイル向けローミングサービスの提供は、2019年10月1日に開始された暫定的な措置です。協定上の正式な提供期限は「2026年9月30日まで」と設定されています。

楽天モバイルが自社基地局の整備を進めて全国的な人口カバー率を高めるまでの過渡期を支える目的で設置された契約であるため、期日の到来に伴い今後の取り扱いが注目されてきました。

2026年9月5日公式発表:縮小エリアと継続エリアの方針

このローミング期限の到来に関して、楽天モバイルは2026年9月5日付の公式発表において最新の方針を明らかにしました。

  • 協議状況:ローミングの取り扱いについて、KDDIと最終協議中である。
  • 十分カバーできているエリア:楽天モバイルの自社基地局によって十分なエリアカバーが実現できている地域については、ローミング提供を順次縮小する。
  • カバーに時間を要するエリア:自社回線の展開や電波対策に一定の時間を要する地域については、2026年10月以降もローミング提供を継続する。

公式発表の方針に基づくと、「2026年9月30日をもって日本全国でauローミングが一斉に遮断される」という事態は回避され、エリアごとの進捗に応じた段階的な移行が進められます。

ただし、自社回線整備済みと判断されてローミングが縮小されたエリアにおいては、これまでのau電波(800MHz帯)から楽天モバイル自社回線(1.7GHz帯など)への一本化が行われます。建物の配置や地形によっては電波の届き方に変化が生じる可能性があるため、生活圏における最新の電波状況を把握しておくことが重要です。

楽天モバイルの全体的なメリットや注意すべきリスクについては、楽天モバイルのメリット・デメリット解説に総合的な評価が記載されています。

基地局の設置状況は、楽天モバイル公式サイトで確認できます。


プラチナバンドと5Gの拡大状況

通信品質の改善と将来的な通信性能の向上に向け、プラチナバンドの配備および5Gネットワークの高度化が進められています。

プラチナバンド(700MHz帯)の運用と拡大スケジュール

楽天モバイルは、総務省より通信業界で「プラチナバンド」と総称される700MHz帯の周波数割り当てを受けています。

  • 電波特性:低周波数帯である700MHz帯は、ビルや住宅などの障害物を回り込んで進む回折性が高く、建物の奥深く、地下空間、山間部などの遮蔽物が多い環境でも電波が届きやすい性質を持ちます。
  • 拡大状況:2026年現在、主要都市部から順次エリア拡大を進めており、一部エリアでの商用運用が開始されています。
  • エリアマップ更新:プラチナバンド対応エリアを含むサービスエリアマップは、2026年6月1日に更新されています。

プラチナバンドの電波を発信するためには、既存基地局への専用アンテナや送受信機の取り付け、あるいは新規基地局の建設工事が全国規模で必要となります。そのため、全国津々浦々で一斉に利用可能となるわけではなく、都市部から順次対応地域が広がっている段階です。

基地局新設の実績(42都道府県での展開)

楽天モバイルは自社基地局の増設を継続しており、公式サイトのプロジェクト進捗報告において具体的な新設実績が公表されています。

  • 2026年8月1日〜8月15日:全国31都道府県の77市区町村において基地局を新設
  • 2026年8月16日〜8月31日:全国42都道府県の102市区町村において基地局を新設

地上への固定基地局の設置だけでなく、電波が届きにくい地下鉄駅構内への対策、人が密集するイベント会場への移動基地局車(車載局)の派遣、臨時局の開設など、通信改善措置が講じられています。

5Gの展開:Sub6・ミリ波の4社共同検討と5G SAの導入

5Gネットワークの拡充においても、新しい技術の導入と通信事業者間の連携が進行しています。

  1. 5Gミリ波の利用拡大に向けた携帯4社の覚書締結
    2026年9月11日、楽天モバイル、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの移動体通信事業者4社は、28GHz帯の「5Gミリ波」の普及促進および利用エリア拡大に向けた共同検討を開始することに合意し、覚書を締結しました(2026年9月16日公式発表)。ミリ波は超高速・超大容量の通信が可能な反面、電波の到達距離が短く減衰しやすい特性を持ちます。4社がインフラ設備や知見を共有・共同検討することで、国内におけるミリ波エリアの効率的な展開が模索されています。
  2. 5G SA(スタンドアローン)の提供予定
    コアネットワーク設備から無線基地局まですべてを5G専用設備で構築する「5G SA(Stand Alone)」について、シスコシステムズ、ノキア、F5の各社と連携した商用展開が予定されています(2025年7月31日公式発表)。2026年の運用開始と、端末検証を経た商用化が見込まれています。5G SAの導入により、さらなる高速・低遅延通信やネットワークスライシングなどの高度な通信機能の実現が期待されています。

遅い・つながりにくいと感じたときの確認ポイント

楽天モバイルを利用中に「通信速度が極端に低下した」「圏外になった」「読み込みが停止した」と感じた場合に確認すべき対処項目です。

端末側の設定確認(機内モードのオン・オフ、再起動)

通信が一時的に滞っている場合、端末側で基地局の再捕捉を行うことで復旧するケースがあります。

  1. 機内モードのオン・オフ切り替え
    スマートフォンの設定画面またはコントロールセンターから「機内モード」を一度オンにし、5〜10秒程度待機した後にオフに戻します。端末の無線機能が再起動し、周囲にある電波状態の良好な基地局へ優先的に再接続されます。
  2. 端末の再起動
    長時間の連続稼働に伴うOSの一時的な不具合や通信モジュールのエラーをリセットするため、スマートフォンの電源を完全に落とし、再起動を実施します。
  3. モバイルデータ通信設定の確認
    デュアルSIM対応端末を利用している場合、データ通信用の回線が誤って別回線に切り替わっていないか、ローミング設定が正しく有効化されているかの確認が必要です。

楽天回線対応製品の確認

他社で購入したスマートフォンやSIMフリー端末を持ち込んで利用している場合、その端末が楽天モバイルの周波数帯に対応しているかを確認する必要があります。

  • 楽天モバイルの4G主力帯:Band 3(1.7GHz)
  • 楽天モバイルのプラチナバンド:Band 28(700MHz)
  • パートナー回線(auローミング):Band 18/Band 26(800MHz)

特にauローミングの電波を拾うためにはBand 18またはBand 26への対応が必須となります。これらの周波数帯に対応していない端末を使用している場合、パートナー回線エリアに入った際に圏外となり通信ができなくなります。手持ちの端末が楽天回線に対応しているかどうかは、公式サイトの製品一覧で確認しておくことが不可欠です。

自宅の電波環境を改善する屋内用小型基地局「Rakuten Casa」

「自宅の部屋やマンションの室内に入ると電波が急激に弱くなる」という環境にある契約者向けに、屋内専用の小型基地局「Rakuten Casa(楽天カーサ)」が提供されています。

  • 利用料金:無料(本体レンタル費用・事務手数料0円)
  • 仕組み:自宅のインターネット回線につながったルーターにLANケーブルで接続するだけで、室内向けの楽天モバイル4G電波を発信します。
  • 仕様と注意点:
    • 提供される電波は4G LTEのみであり、5G通信には対応していません。
    • 楽天モバイル(Rakuten最強プラン)の契約者であり、楽天回線対応製品を使用していることが必要です。
    • 電波改善の調査依頼を行い、楽天モバイルから設置案内を受けていることが申し込みの前提です。
    • 楽天モバイルが指定するインターネット回線を契約・開通している必要があります(設置住所の一致などの条件あり)。

屋外では十分に通信できるものの室内環境のみで電波が減衰してしまう住宅環境においては、Rakuten Casaの設置によって安定した通信環境を構築できます。


よくある質問(FAQ)

楽天モバイルの通信速度やエリアに関して頻繁に寄せられる主な疑問と回答です。

楽天モバイルの通信速度が遅いと感じる主な原因は何ですか?

通信速度が低下する主な原因には、「利用環境による電波の減衰」「回線の混雑」「基地局の切り替えラグ」の3点が挙げられます。

鉄筋コンクリート造の建物内や地下街では電波が遮蔽されやすく、アンテナ強度が低下して速度が落ちる場合があります。また、大規模イベント会場や通勤ラッシュ時のターミナル駅などでは、特定基地局への通信集中に伴う一時的な速度制御が実施されることがあります。さらに、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの境界付近を行き来する際に、接続基地局の探索・切り替え処理が滞ることも速度低下の原因となります。

auローミングは2026年10月以降どうなりますか?

KDDIとの協定に基づくパートナー回線の提供期限は2026年9月30日までに設定されていますが、2026年9月5日付の公式発表により、自社回線で十分カバーできているエリアは順次縮小する一方、カバーに時間を要するエリアについては2026年10月以降もローミングを継続する方向で最終協議が行われています。

全国一斉にすべてのローミングが終了するわけではなく、自社基地局の展開状況に応じて継続地域と縮小地域に二分されます。生活圏のネットワーク環境がどう推移するかについては、今後の公式アナウンスを確認する必要があります。

プラチナバンドは全国どこでも利用できますか?

700MHz帯のプラチナバンドは、主要都市部から順次展開を進めている段階であり、全国どこでも均一に利用できる状態ではありません。

サービスエリアマップは2026年6月1日に更新されており、商用利用が開始された地域から順次利用可能となっています。全国的なカバー率の向上には各地域での基地局設置工事の継続が必要であるため、自身の生活圏が対応エリアに含まれているかをマップ上で確認しておく必要があります。

自宅で電波がつながりにくい場合の対策はありますか?

自宅内の電波状況が不良である場合、屋内用小型基地局「Rakuten Casa」の無償導入が有効な選択肢となります。

Rakuten Casaは自宅のインターネット回線につないだルーターに接続して屋内に楽天回線(4G)の電波を生成する装置であり、本体レンタル料・月額利用料・事務手数料ともに無料で利用できます(5G通信には非対応)。また、Wi-Fi環境が整っている場合はWi-Fi通信を優先して利用するか、端末の機内モードオン・オフを行って最寄り基地局へ再接続させることで接続状態が改善する場合があります。


まとめ

楽天モバイルの通信速度とエリアは、4G LTE、プラチナバンド(700MHz)、5G(Sub6・ミリ波)による自社回線の全国展開が進展しており、基地局が充実した屋外や主要都市部では無制限の高速通信を享受できます。

一方で、ベストエフォート方式の特性上、屋内や地下での電波減衰、混雑時の速度制御、エリア境界での切り替え挙動といった技術的・環境的制約が存在します。さらに、KDDIのパートナー回線提供期限(2026年9月末)に伴う「十分カバー済みのエリアでのローミング縮小」と「カバーに時間を要するエリアでの10月以降継続」という方針の移行期にあります。

契約を検討する際は、日常的に長時間滞在する自宅や職場、通勤通学経路の電波状況をサービスエリアマップで確認し、手持ちの端末が楽天回線およびローミング帯域に対応しているかを事前に把握して選択してください。

お使いの製品が楽天回線に対応しているかは、楽天回線対応製品一覧で確認できます。

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